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TOEICに関する悩み◆一覧
（５） TOEICで高得点を取ると英語を話せるようになりますか？
数年前から英語学習を始めています。
自分の英語力がどの程度アップしているか認識するためＴＯＥＩＣを受験しています。
現在は６００点台ですが、最終的には８００点台を目指しています。
自分の英語学習の目的は外国人と英語で話すことなのですが、ＴＯＥＩＣで８００点、９００点を取ると英語を話せるようになるのでしょうか？
残念ながら、ＴＯＥＩＣのスコアと英会話のスキルは若干異なります。
ＴＯＥＩＣで高得点をとることは、直接、英会話力を磨くことにはなりません。
ただし、皮肉めいた話ですが、ＴＯＥＩＣの高得点獲得よりも、英語で外国人と話す方が簡単です。
ＴＯＥＩＣは、実践的な英語力がどの程度備わっているかを計ることができる、優れたテストです。
リスニング、リーディング、グラマーの各分野で英語力が試されます。
しかし、これらにスピーキングは含まれていません。
英会話に不可欠なのは、瞬間英作文力。
これは言いたいと時に言いたいフレーズを瞬間的につくり、話す能力です。
これができるという状態が、「英語を話せる」という状態です。
ところが、ＴＯＩＥＣにはこのようなスキルを試す試験項目は見あたりません。
つまり、ＴＯＥＩＣで９００点を取ったひとでも、ネイティブとあるテーマについて、英語でペラペラとオシャベリをすることなどできないのです。
しかしながら、ＴＯＥＩＣで７００点以上を取った人は、少し英会話のトレーニングをすれば急速に英語を話せるようになるのは間違いありません。
英会話では、相手の言っていることを理解することが不可欠ですが、これはTOEICのリスニングパートで鍛えられています。
あとは、英会話の決まり文句を反復練習して記憶に刷り込んで、自然に口から出てくるようにする。
また、短い英語フレーズを組み合わせて瞬間英作文の能力を磨き、多少複雑な言い回しができるようにトレーニングする。
TOEICでハイスコアを持っている人は、このような英会話トレーニングを積むだけで、英語を話せるようになります。
逆に、語学留学などでネイティブとの会話トレーニングを集中して積んだ人の中には、英語は話せてもTOEICは４００点台、という人もめずらしくありません。
これは、冒頭に説明したとおり、TOEICと英会話の修得スキルが異なるためです。
英会話で使う英語はそれほど難しくはありませんし、ボキャブラリーもさほど必要としません。
TOEICに取り組んでいるのなら、ぜひ学習のなかに英文の音読やリピーティング・シャドーイングといった音声トレーングを取り入れてみてください。
英語の音声トレーニングは、英会話力の向上にとても効果がありますが、英語の直解力を磨くこともでき、TOEICのスコアアップにとても有効です。
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